2023年10月４日(水)佐賀市ホテルグランデはがくれにおいて、MJS税経システム研究所客員講師　税理士　藤井茂男氏を講師にお招きし、「役員と会社との取引とその留意点」の研修会が開催されました。
　役員に関する税務規定は多岐にわたるなかで、とりわけ税務調査においては、調査官より指摘をうける場面も多い事項に焦点をあてた解説がありました。役員給与、会社役員間の金銭・不動産の貸借・譲渡等係る経済的利益については、租税回避行為を防止するため実質に着目した取扱いがされます。不正な行為があったことについては、仕方がないにしても、その処理については、複数の選択方法がある場合、税理士にとって、調査時に負担が少ない方法が求められることが多く役員給与としないことが良策とされてきました。給与とすることを避けるため調査官の同意のもと貸付金を選択することがあります。納税額が一見少なく済んだと思っていたことが、代表者がその貸付金を返済するまでの支出が嵩み多額になるケースの説明を受けました。
　会社と役員にとって何が最も良策なのか考えさせられた時間でした。